導入以前は、旅行会社の増返室管理はTL-X、ネット販売は他社のサイトコントローラーを使用していました。ただTL-Xはハードの故障があり、たびたび修理に出していましたし、サイトコントローラーは残室更新スピードが遅く、オーバーブッキングが発生していたので不安がありました。ちょうどそのタイミングで、TL-Xの後継機としてネット販売も同時管理できるASP型のTL-リンカーンをご紹介いただきました。当時は旅行会社の増返室業務が主流で、その合間にネット販売で残室を出していたような時代でしたね。でも、10年先には世の中的にも、業界的にもインターネット予約が確実に伸びるだろうといわれていましたから、その時に残室更新のスピードや複数人が同時に操作可能なASP型の特長が大きな決め手になりました。
10名分のIDを発行して同時操作ができる点は本当に画期的で、離れた大阪の営業所のスタッフも同時に操作できるため、格段に業務効率が上がりました。
導入以降はインターネットの予約が普及して、10年前と比較にならないほどネット販売のシェアが伸びました。にもかかわらず、より多くの露出を担保でき且つオーバーブッキングがなくなったことも大きなポイントです。
また、TL-リンカーンとホテルシステム(以下PMS)との連動性がとても良いので、ボタン一つで瞬時にTL-リンカーンの予約データがPMSに反映されます。私たちのような200室強の大型旅館でも、6名ほどの予約スタッフで予約業務がこなせるのですから、大変効率が良く助かっています。特にPMSへの登録漏れや登録ミスは、お客様の受け入れや応対品質に直結しますので、本当にストレスを感じていました。今はシームレスに反映されるので安心ですね。もちろんシーナッツさんとPMSメーカーさんの良好な関係性があってのことだと思いますので、これからもぜひ継続してお願いします。
予約検索画面がとても使いやすいです。絞り込みや抽出がしやすく、検索スピードも速いです。
満室になると200組強のお客様が入るのですが、1人のお客様を特定して探すときでもお電話口やフロントでお待たせすることなく対応できるようになりました。
また、統計データも活用させてもらっています。ボタンひとつでネット販売の月毎の集計や前年対比も確認できて、画面の左右に表示できるところも気に入っています。上司から「ネットの前年対比どうなんだ?」と問われたときには、このデータをプリントアウトして渡しています。もちろんPMSからも出せるデータではありますが、過去分か未来分かで抽出する画面や手順が異なりますので、少し手間がかかります。その点、TL-リンカーンだと月とカレンダーを選択すればいいだけですから、本当に効率があがりました。
緊急事態宣言以降、4月中旬から6月末まで休館しており、7月1日に再開しました。GO TO トラベルキャンペーンと香川県独自の施策もあり、8月で前年比の50%、9月で60%くらいに回復し、10月は80~90%、11月12月は順調にいけば、もちろん感染防止対策をしっかりした上で、団体旅行も順次受けさせていただこうと考えております。
正念場なのがGO TOトラベルキャンペーンが終わる1月以降でしょうね。海外の集客が戻ってくるのもあと1年はかかるでしょうし、国内の団体旅行もこれまでのような会社や学校などの組織的な大型団体は縮小傾向にあると思います。その中で国内の個人や家族単位の小グループ需要をどのように当館に取り込むのか、ターゲットをこれまでとは少し変えて、例えばバイキングプランへのテコ入れ等も考えています。また、団体に対しても遠距離の移動は敬遠されるでしょうから、関西エリアのローカルの旅行会社さんとのコミュニケーションを積極的にとっていきたいですね。
TL-リンカーンを活用するシーンとしては、料金のチェックはこれまで以上に細かくやっていきたいです。一定の稼働を超えた日に対しては、安価なプランは停止して、、2食付きや付加価値のあるプランを販売したり統計データを元に満室になる日ならない日を予測して、事前に施策を考えていこうと思います。もともと行っていることではありますが、より意識して力を入れていこうと考えています。
香川県仲多度郡琴平町685-11
TEL.0877-75-1000
客室総数:225室
ホームページ