本社統括用機能で各施設を瞬時に切り替え、
18施設分の残室状況や販売実績の把握も効率的に。

TL-リンカーン導入の決め手について教えてください。

実は、以前からTL-リンカーンの提案をいただいていた中でハードルとなっていたのが料金面でした。ただ今回、ホテルシステム（PMS）を切り替えることになり、これまでの他社サイトコントローラーで連携しようとすると、PMS側で初期開発費やランニングコストが発生することがわかりまして、そのコストを比較した際に金額的に大差がなかったことが、大きな決め手になったといえます。

また、連泊の予約については泊数毎にデータの打ち直しをしていたので、大変な手間がかかっていました。しかし、TL-リンカーンなら連泊時の予約も泊数ごとにPMSに取り込めるという話で、PMSメーカーから推薦いただけたことも作業効率化の観点で決め手になりました。

TL-リンカーンを導入したメリットはどんなところですか？

まずは、対応している販売先の数の多さ、さらに良いと思ったのが本社用の統轄機能です。本社用の統轄アカウント(グループID)もつくれましたので、各ホテルの画面を切り替えて残室状況を把握し、統計データで実績を確認することもできるようになって、とても便利になりました。そしてなにより、標準でこのような機能を備えていることが、TL-リンカーンならではの強みだと感じています。

各ホテルのプラン別実績を指定期間で抽出して確認することがよくあるのですが、以前は18施設分をホテルごとにログイン・ログアウトする手間と時間がかかっていました。それが、TL-リンカーンだと本社用の統括アカウント(グループID)で一括出力して、そこから必要な情報を取り出して統計を出せるので、処理時間が大幅に削減できました。

また、週1回程度、プランの販売実績を確認しています。会議でデータを送ってほしいといわれることもあり、実際にどのプランが売れているのか、販売したいプランの売れ行きはどうか、どの販売先でよく売れているのか等の販売動向がすぐに簡単に確認できることも大きなメリットです。

今後の方針について教えてください。

コロナウィルス感染拡大による緊急事態宣言以降、全体的に稼働が下がりました。その後、GoToトラベルにより少しずつ戻ってきてはいますが、まだ戻せる余地があると思っています。5～8月は特に稼働が低く厳しい状況でしたが、それでも改善されているホテルさんはあると耳にしますので、我々も何かしらできることがあるはずです。体験型プラン等を新しく検討して、1予約1予約ずつ積み上げていき、早く以前の稼働状況に戻すことを目指しています。人の往来が制限されたため宿泊業界全体が落ち込みましたが、今は回復しつつありますので、遅れがないように、まずやれることをやっていこうというのが大枠の考え方です。

システム運用図